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過激なデザインで繁華街走る広告宣伝車、都外ナンバーも規制…来年５月から

トラックの荷台に大型広告を掲示する広告宣伝車について、東京都は来年５月から、広告デザインの事前審査の対象を都内を走行する全車両に拡大する方針を固めた。都内ナンバーに限定していた規制の網を都外ナンバーにも広げ、過激なデザインで街の景観を損なう宣伝車を一掃する。

広告宣伝車を巡っては、過度に派手なデザインや電飾で風俗営業のＰＲや求人などを行う車両が後を絶たず、「景観を悪化させている」といった苦情が都に寄せられてきた。都は２０１１年、都屋外広告物条例の施行規則を改正し、業界団体による事前審査制度を導入。都内を走行するには、公共空間にふさわしく、人々に不快感を与えないことなどを条件とした。

しかし、審査対象を都内ナンバーに限ったため、近年は審査を受けていない都外ナンバーの広告宣伝車が都内に流入するようになった。制度の抜け道を塞ごうと、都は今年６月、有識者らでつくる都広告物審議会に規制のあり方を諮問し、議論を続けている。

都関係者によると、審査対象の拡大について年内にパブリックコメント（意見公募）を行い、年明けに同条例の施行規則を改正。周知期間を設け、来年５月に施行する予定。
また、広告宣伝車は都県境をまたいで走行しており、都は埼玉、千葉、神奈川の３県・５政令市に対し、統一ルールの策定を呼びかけている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231025-OYT1T50110/