市川猿之助「親父の介護が大変すぎる！死ぬしかねえ！」

猿之助被告「耐えてきたんですが…」　週刊誌報道だけが理由ではなかった　隠されていた家族の苦悩

「両親と自殺を決意したのは、記事だけが理由ではないということか」。
検察側から質問されると、猿之助被告は次のように答えた。

「いろいろなものが積み重なって。耐えてきたんですが…。地獄の釜のフタが開いた、という表現がしっくりくるんですけれども」

「自分さえいなければ」。猿之助被告は2012年ごろから、自殺を考えるようになっていたという。
そこには父・段四郎さんの存在があった。

父は1999年ごろ、胃がんを患い、舞台に出ることができなくなった。
2012年ごろになると精神的に落ち込み、暴れたり、壁に頭を打ち付けたりするように。家族の負担は膨らんでいった。

猿之助被告は、弁護人から父の介護について尋ねられると、「私が（自宅に）いる時は、私と母の2人で対応していました」と説明。

かつて自殺しようとした父を母が必死に止めたこともあった。
母が「私も死にたい。あんた（被告）がいなければ、とっくに死んでる」と悩みを打ち明けたこともあったという。

その後、仕事が忙しくなるとともに、父の病状も回復すると、自殺を思うことも少なくなった。
だが、今回の週刊誌報道をきっかけに、押し込めていた思いがあふれた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/284956