初めての彼女がメンヘラだった

以下好きな寿司ネタ

↓以下好きな寿司ネタ

緊張してガチガチな自己紹介をかました俺を、同級生たちは意外と歓迎してくれた。
HRが終わると、アゴの尖った男子が俺の席に来て、「オレ、守！アゴって呼んでくれ！」なんてことを言ってくれた。
それを皮切りに、俺の机にクラス中の人間が集まり、漫画の中でしか聞いたことのない方言でいろんな質問をしてきた。
案外上手くやっていけそうだな、と思った。
あと方言には戸惑った。福岡の人ってほうきで掃くことを「はわく」って言うしリュックを背負うことを「からう」って言うんだな

>>1
聞いとるで
続けて

>>10
何の話をしてんねん

エン！

少女の名前を栄としようかな。
栄は俺が転校後すぐに仲良くなった香川という男子と仲が良かった。二人は幼馴染らしく、よく一緒にいた。
香川はかなりこちら側のオタクだったのだが、コミュ力が高くお調子者で、いじられキャラながらもクラスでは結構愛されている存在のようだった。
俺と香川は本格的に仲良くなり、それに付随して栄とも仲良くなっていった。言っとくけど、この時は打算とかはなかったからな！！

見てくれてる人ありがとう。普通にうれしい

部活は剣道部に入った。結構本気でやっている所で、練習は厳しかった。そっちで一生ものの友人ができたりもするが、そいつは今は一旦いいかな。
とはいえそこは中学。休日は午後からオフなので、香川と栄と一緒に遊びに行くこともあった。今思うと当時の俺はコミュ力が高い。
なんとなく香川は栄が好きな気がした。彼はひどい天パで（俺もなかなかだが）、顔もお世辞にも良くはないのだが、二人の関係の近さに俺は少し焦っていた。
そんな時、女子の一人が欠席し、俺と栄の二人で理科室を掃除することになった。

誰も観てなくても完走しろよ😡

>>17
すまんやで。誰かに聞いてほしくて書いてたから心が折れたんや

当時は今みたいにdiscordとかも無く（そもそも彼女は当時スマホを持っていなかった）、ゲームにボイチャ機能とかも（多分）なかったので、俺たちの会話は全てゲームの中で行われた。
全部ひらがな、１レスに数十秒かかるような使いにくいものだったが、それが逆に楽しかった。
ぶつ森で週に２～３回遊び、休日には香川を交えて遊んだりもしていたので、俺と栄は急速に仲良くなった。
掃除の後部活に行くまでを一緒に過ごしたりもしていた。仲のいい先輩に見つかってものすごいからかわれたこともあった。
だんだんプライベートな話もするようになっていき、家族のこととか昔香川がやらかしたことなんかも話していた。栄は自分の家族についてはあまり語らなかった。

栄とはもちろんその頃には割と仲が良かったので、好きな漫画の話などをして楽しく過ごしていた。
そんな時、流れでゲームの話になった。
俺は当時、どうぶつの森にハマっていた。スマブラの方が圧倒的にプレイ時間は長かったのだが、比較的女子ウケが良さそうなものを言っておいた。小せえ。
しかし僥倖。なんと栄も同じくどうぶつの森をやっていたのだ。俺たちはその日、夜八時から互いの村に遊びに行くことを約束した。

これ年齢バレそうだな。まあいいか

この時点で多分６月くらい？俺はほぼ入学と同時に転校したので二か月くらいになるはず。

毎週掃除場所が変わっていたのだが、俺たちはまた理科室の掃除になった。この頃には同じ班の人の一人がよく掃除をさぼるようになっていた。
そのため二人ずつで分かれて掃除をするようになり、仲がいいという理由で俺と栄がペアになっていた。
いつものように話しながら掃除しているとき、突然栄が言い出した。
「〇〇に告られたんだよね」
○○に入る名前は香川ではなかった。念のため。

というわけで告白した。
完全に流れなのもよくない気がしたので、一旦前置きしてから。
要約すると「転校後すぐに惹かれた。最近好きだって気付いたから付き合ってほしい」みたいなことを言った気がする。
１２年生きて今まで体験したことがないほどに心臓が鳴った。こんなに緊張しながらどうぶつの森をやっていたのは後にも先にも俺だけだろう。

結果はOKだった。

俺は世界で初めてどうぶつの森で彼女を作った男になった。

なんとなく香川とかには言った方がいい気がしたが、栄が拒否。というか、最終的に俺たちの関係は周囲には内緒にすることになった。
理由を聞いたら「その方が燃えるから」と言われた。結構変な子だった。
当時俺は部活の友人である滝と、栄は所属している放送部の面々と帰っていたのだが、帰り道で会ったときはその２グループが合体することもあった。栄の友人は変な奴が多かった。
名前もお互いに名前由来のあだ名になった。なかなかのバカップルっぷり。今思うと滝をはじめ周りの人間は結構気付いていたんじゃなかろうか。

夏休みに入ると、何度かデートに行くこともあった。少し遠くの、小学生が遠足で行くような大きな公園へ行ったり、ファミレスで一緒にゲームをしたりしていた。彼女はマリオカートが上手かった。というか福岡の人みんなマリカ速い。何故。
一緒に博多へ出たりもした。中学生にはややハードルが高かったのだが（電車賃とか遊ぶ場所とか）、一緒にドーナツを食べているだけで楽しかった。
なかなか栄は積極的で、遠くに出たときは手をつないだり腕を組んで歩いた。一回そのさまを同じ学校の知り合いに見られたのだが、彼は良い奴だったようで、言いふらさないでいてくれた。
香川と遊びに行く時も当然今まで通りあったのだが、さりげなく俺の隣に座ったりしていた。なんか女子ってこえーなって思った。

>>28
ありがとう。

再開。まあ別に質問はいつしても答えるよ。

俺たちはそんなぬるま湯の中二年生になった。
事件といえば、剣道場の裏で抱き合ってるのを先輩に見られてからかわれたくらい。
二年生のクラスは、俺と香川、そして栄は同じクラスにはならなかった。ちなみに滝も違うクラスだった（確か栄と同じクラスだった）

ここまでが付き合うまでの話。次から本番。
書き溜め切れたしなんか質問あったら聞いてくれ。
昨日もやったけどそろそろ明日のために米炊かなきゃならぬ。なんで俺は米炊いてから書かないんだ。

滝井うｐ

二年生になると栄はスマホを買ってもらった。
親に絶対に聞かれたくないということで電話することはあまり無かったが、休日に早起きして小声で電話することはあった。
しばらくした後、俺は成績が下がったペナルティとして、親に休日に部活に行くことが禁止されていた（平日はOK)。特に勉強を強制されたわけでもなかったので単に罰ゲームだったのだろう。
香川と三人で遊びに行くこともあったが、この頃はデートの方が多かった。