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中国・浙江省慈渓市の屋内プールで、男性が浅い場所に飛び込み首を強く打ち、頸椎を損傷して死亡する事故が発生しました。家族は救助の遅れと安全管理の不備を指摘し、施設側の責任を追及する構えです。

事故が起きたのは10月18日。36歳の男性が娘とともに訪れたプールで、水深約1.1メートルの浅いエリアに頭から飛び込みました。監視カメラの映像では、男性が頭から突っ込み、脚が水面上に出た状態で浮かんだまま動かなくなっている様子が確認されています。

プール関係者によると、監視員はすぐ近くにいたものの、声をかけても反応がなかったため救助を行い、病院に搬送されたといいます。男性は重度の頸椎損傷を負い、数日間の治療の末に死亡しました。施設側は「肺に水は入っておらず、死因は頸椎損傷によるもの」と説明しています。

遺族の男性・邹（ゾウ）さんは、「事故発生後16分間、誰も助けに入らなかった」と主張し、施設側の対応を「誠意がない」と批判。近く訴訟を起こす方針を明らかにしています。

現場となったプールでは、水深1.1メートルの場所に「飛び込み禁止」の表示があったといいます。

この事故をめぐり、中国のSNS上では「なぜ浅瀬に頭から飛び込むのか」「自業自得では」といった意見がある一方で、「監視員の初動対応が遅れたのでは」「安全教育が不十分だ」といった批判も相次いでいます。