【ロリコン悲報】「児童ポルノ」を視聴した人の3人に1人が現実でも子供に手を出していた…。

インターネット上に投稿されている子供の性的虐待の画像・動画を視聴した人の3分の1が、その内容に影響を受けて子供に実際に接触を試みた──この衝撃的な事実が、フィンランドの人権団体「プロテクト・チルドレン」のアンケート調査によって明らかになった。

アンケートは、こうした類の画像・動画の閲覧者に匿名で広く回答してもらうため、2020年12月に「ダークウェブ」上に投稿された。ダークウェブは、通常の検索では見つけられない特別なネットワークに構築されたウェブサイトで、違法性の高い情報やコンテンツが掲載されている。

アンケート調査をまとめた報告書によれば、回答者の70％が「初めて子供の性的虐待の画像・動画を見たのは18歳未満」、40％が「13歳未満」と回答し、50％以上が「意図せずに閲覧してしまった」と答えたという。「どのようなコンテンツを探しているか？」という問いに対しては、45％が「4～13歳の少女」と答え、少年の画像・動画を探している人は18％だった。

ネット上の違法コンテンツの撲滅を目指す英団体「インターネット・ウォッチ・ファウンデーション」のスージー・ハーグリーブス代表は、報告書の内容について次のようにコメントしている。

「これほど多くの人が13歳未満で有害な動画・画像を見ているという事実は驚くべきこと。子供の性的虐待のコンテンツを見ることは被害者のいない犯罪だと思われていますが、被害者である子供たちは実際に残酷な性的虐待に苦しんでいます。しかも彼・彼女らは、画像・動画がネット上でシェアされ続ける恐怖とともにこれから生きていかなければなりません」

やめたくてもやめられない

団体側は当初、アンケートの回答者は200人ほどだろうと予想していたが、すぐに約5000人から回答があり、それをもとに報告書が作成された。2021年9月現在、回答者の総数は1万人を超えている。

また、英語とスペイン語の二言語のアンケートが用意されていたが、ロシア語、アラビア語、中国語などさまざまな言語で長文の回答があったという。回答者のなかには、「自分の頭のなかで繰り返される問題を初めて文字にした」とコメントした人もいた。

「プロテクト・チルドレン」の法律専門家アンナ・オバスカはこうした状況を受け、「回答者たちは、（自分の抱える問題について）話す必要を感じているのだと思います。つまり、こうしたアンケート調査自体に、問題に介入する働きがあると言えます」と話す。

同団体の事務局長ニーナ・バーナエネン=バルコネンは「残念ながら、こうした違法コンテンツを閲覧し、シェアしている人の大半は永遠に逮捕されません」と嘆く。

だがその一方、今回のアンケート調査では、回答者の大多数が子供の性的虐待を扱うコンテンツの視聴を恥に感じ、何とかやめたいともがき苦しんでいたという。また、およそ半数の回答者がこうしたコンテンツを見てしまうことがきっかけで、自殺や自傷を考えたことがあると回答した。

幼い頃に性的虐待を受けた成人を支援する心理学者でもあるバーナエネン=バルコネンは、回答者のこうした傾向から、心理的なセラピーによって閲覧者たちの行動は変えられると話す。今回のアンケート調査は、閲覧者の思考や感情、行動パターンを把握し、自助プログラムを開発するために行われた。

さらに問題の撲滅のためには、国際的な取り組みが必要だと、バーナエネン=バルコネンは言う。

「ネット上の子供への虐待は世界的規模で拡大しており、公衆衛生上の危機と言えます。解決には、地域や公私の保健機関を挙げてのアプローチが必要です」

https://courrier.jp/news/archives/264058/