- 1 : 2023/12/10(日) 05:43:02.76 ID:JUBYsaxF0
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そうとだけ書かれた葉書が家に届いたのはついさっきのことだった。
「もうそんな時期か……」
高校の卒業式からもう7、8年は経っただろうか。僕を含め同級生は殆どが26歳になっていることだろう。昨今では結婚を決めるのに早すぎるという年齢でもない。
返事を書こうと椅子に座る。葉書を裏返し、差出人の名前を見てほんの数秒硬直した。そこに自分の思い人の名前があったから。
- 2 : 2023/12/10(日) 05:43:42.95 ID:JUBYsaxF0
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自分の青春時代を振り返ってみれば、そこにはいつも彼女の姿があった。
- 5 : 2023/12/10(日) 05:51:21.34 ID:vy1wTMKV0
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凄いどうでもいい事を気にしてしまって申し訳ないんだが
「昨今では結婚を決めるのに早すぎるという年齢でもない。」
とあるけど、昔って今より結婚早い傾向にあると思うんやが違うんか?
この書き方だと結婚する年齢が徐々に早くなってきたみたいな感じだけど
- 6 : 2023/12/10(日) 05:52:40.88 ID:JUBYsaxF0
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僕は高校時代、所謂「冴えない奴」だった。決してお世辞にも品がいいと言える学校でもなかったもので、周りのクラスメイトに問題がなかったとは言い切れないが、もし彼らが近年稀に見る聖人の類いだったとして、僕の性格は由来僕自身が生まれ持ったものだから僕の教室でのポジションは変わることはなかったんだろうと思う。
- 7 : 2023/12/10(日) 05:53:22.28 ID:JUBYsaxF0
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目立ったいじめも、これといって取り上げるべき不当な扱いもなかったが、同時に僕のことを気に留める人間もそのクラスにはいなかった。考えてみれば当然のことで、あの頃の僕は人との会話を嫌がる嫌いがあったから、周りからみれば積極的に関わりたい相手でなかったのは確かだろう。
- 8 : 2023/12/10(日) 05:53:57.74 ID:JUBYsaxF0
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僕が学校で人との関わりを持つようになったのは、高校二年生の夏に一人の転校生が来た時からだった。 その高校では転校と言うものがそもそもあまりなく、時期外れであったこともあり、興味を持たないクラスメイトはいなかった。
- 9 : 2023/12/10(日) 05:54:25.86 ID:vy1wTMKV0
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ホモやんけ
- 10 : 2023/12/10(日) 05:55:00.97 ID:P4JyAk410
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出席確認の葉書で結婚を知るとかあり得へん
事前に一言あるのが普通やしこんな距離感の他人呼ばへんよ
- 12 : 2023/12/10(日) 05:55:51.51 ID:vy1wTMKV0
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>>10
エアプやん
- 22 : 2023/12/10(日) 05:59:49.47 ID:LE33Fcgs0
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>>10
とりあえず出せるだけ出すやつとかザラにおるぞ
- 11 : 2023/12/10(日) 05:55:25.64 ID:JUBYsaxF0
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転校生の女子生徒はすぐにクラスに馴染んだ。彼女は絶世の美女というほどではなかったが、大きめの目をより際立たせる二重瞼と、微笑んだ時に頬に浮かぶ笑窪が魅力的な人だった。
また彼女は頭も良かった。容姿端麗で成績も良く、彼女の人懐こい笑顔は見る人全てを魅了する不思議な力を持っていたから、彼女が転入早々クラスの人気者の地位を獲得したのは極々自然なことだと言える。
- 13 : 2023/12/10(日) 05:55:59.42 ID:JUBYsaxF0
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見た目も成績も人並みで、何をどう間違ってもおおよそ彼女とは関わりを持つに値しない僕という人間が、彼女と唯一共通していたのが整備委員会の仕事だった。
- 14 : 2023/12/10(日) 05:56:34.87 ID:Hm339Ydjd
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これなんかの小説?
はい いいえなんて書き方してたら笑うわ
- 17 : 2023/12/10(日) 05:57:48.46 ID:vGAXn0aF0
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>>14
実はゲームの世界の出来事だったという伏線なんやで😏
- 18 : 2023/12/10(日) 05:57:49.44 ID:vy1wTMKV0
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>>14
なんかおかしいんか?
- 20 : 2023/12/10(日) 05:58:50.05 ID:vGAXn0aF0
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>>18
普通は御出席やろ
- 21 : 2023/12/10(日) 05:59:41.20 ID:mN61nKvn0
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>>14
たしかに「結婚式に参加する はい いいえ」と書かれた葉書とか結婚式呼ばれたことないのバレバレやん
- 15 : 2023/12/10(日) 05:56:39.32 ID:eMR31K2id
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すまん!オチだけ書いてくれ!読むに堪えない!
- 16 : 2023/12/10(日) 05:57:34.34 ID:JUBYsaxF0
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ある委員会活動の中でも屈指の不人気度を誇る整備委員の主な仕事は放課後の掃除だった。当然、遊びたい盛りな高校生がそんな仕事に自ら進んでつくはずもなく、僕も教師に半ば強引に押し付けられたりなどしなければ、もっとマシな委員を選んでいただろう。
- 19 : 2023/12/10(日) 05:58:22.14 ID:JUBYsaxF0
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とにかく、彼女が転入してきた時点で空きのある委員が整備委員しかなく、また彼女がそれを面倒くさがるような人でなかったことが、僕にとっての救いだった。
- 23 : 2023/12/10(日) 06:00:25.77 ID:JUBYsaxF0
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彼女と初めて会話したのは彼女が転入してきてから二日目の放課後、整備委員の主な仕事を説明した時だった。異性と話したことなどほぼなかったため緊張で所々どもりながら変に早口で喋る僕の言葉を、うんうんと律儀に首肯しながら聞いてくれたのを覚えている。
- 24 : 2023/12/10(日) 06:01:57.31 ID:xkT8HkaRH
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ハイスペ転校生に憧れるのもなんか話として古いな
今って陰キャやけど良いところのある異性と共犯関係から好きになる物語のが多いイメージや
- 25 : 2023/12/10(日) 06:02:04.79 ID:mN61nKvn0
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人生経験の少ないイッチがG民に添削させてると考えると多少は頭良く感じる
- 26 : 2023/12/10(日) 06:02:22.32 ID:JUBYsaxF0
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その日から、それまで面倒だと感じていた委員の仕事が苦ではなくなった。もちろん面倒だったのには変わりなかったし、それが要因で彼女と何か特別な関わりを持てたわけでもなかったが、校庭から響く運動部の声を聞きながら、彼女と二人で人気のない廊下を箒で掃いてまわる時間はどこか心地いいものだった。
- 27 : 2023/12/10(日) 06:08:52.84 ID:JUBYsaxF0
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それから、僕と彼女の教室での会話は少しずつ増えていった。僕は人前では緊張してろくに喋れなかったが、彼女が聞き上手であったことが助けたのか、彼女との会話は驚くほど弾んだ。下校時に使うバスが同じだと分かり、なんとなく一緒に家路に着くようになったのもその頃からだった。
- 28 : 2023/12/10(日) 06:09:25.89 ID:vy1wTMKV0
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今書いてんのか?
- 29 : 2023/12/10(日) 06:12:34.31 ID:xkT8HkaRH
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文芸に挑戦する若者がおるのはええことやけど、初心者が書くならもっとフレッシュやったり下手でもええからリアルやったりしてほしいわ
- 30 : 2023/12/10(日) 06:15:32.15 ID:yVgkfQ0r0
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>>29
こいつプロのベテランやぞ
- 36 : 2023/12/10(日) 06:19:57.58 ID:xkT8HkaRH
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>>30
マジかよ
キツいなぁ
- 37 : 2023/12/10(日) 06:21:55.75 ID:mN61nKvn0
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>>30
学生レベルやん
- 31 : 2023/12/10(日) 06:16:24.43 ID:xfFoTYhe0
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おせえよ早く異世界転生しろよ
- 32 : 2023/12/10(日) 06:16:27.67 ID:JUBYsaxF0
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振り返ると、彼女はかなり稀有な人間だったように思う。僕のようなパッとしない男と下校を共にしていたこともそうだが、そのことをクラスメイトに囃された時、嫌そうな感情を滲ませるでもなく「そんなんじゃないよ〜!」と笑顔で手を振りながら否定する姿が印象に残っている。
- 34 : 2023/12/10(日) 06:17:41.02 ID:jQm7DpUZ0
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親兄弟でも返信封筒同封してほしいよな
何で口も聞きたくない相手にわざわざ口頭で連絡せなあかんねん
- 35 : 2023/12/10(日) 06:19:54.81 ID:JUBYsaxF0
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彼女の転入から半年が経ち、僕らは受験生としての道を歩み始めた。その学校では委員会は持ち上がりな訳ではなかったが、僕らは変わらず整備委員会を選んだ。
彼女との下校も変わらず続いた。彼女が友達と遊んだりせずに真っ直ぐに家路に着く理由が、彼女の決して裕福とは言えない家庭事情だったことを知ったのは後になってからだ。
- 38 : 2023/12/10(日) 06:22:33.70 ID:JUBYsaxF0
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テスト期間になれば、委員の仕事を早めに切り上げ図書室の隅で勉強会をする日もあった。二人揃って傘を忘れて、バス停まで走って帰る日もあった。受験への不安を互いに慰め合う日もあった。そんな日常が一年間ほぼ毎日続いたものだから、僕が志望大学を彼女と同じ所にしたのは、あるいは自然なことだったのかも知れない。
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